2010年3月9日火曜日

マスターズ開幕戦を振り返る。

河口湖から無事、滋賀県へ帰ってきました。帰りは雪が本格的に降り出し
東名高速・富士インターまで向かう途中にある青木ヶ原樹海の大きな橋。
完全にピッカピカに凍結していて少しボートが横滑り・・・。(大汗)
それからは完全ビビリモードでノコノコと帰ってきたというわけであります。
いつもの倍くらい疲れました・・・。(涙)

今年も昨年同様「KBH」さんにお世話になります。

ここから見る富士山は絶景ですからね。
今回は金曜日しか拝めませんでしたが・・・。

さて、今回のマスターズ開幕戦・河口湖の試合を振り返りたいと思います。
昨年も同時期に行なわれた河口湖戦。昨年の試合は2日間共に釣ってきた選手はたった2人。
なので戦前の予想から「1日・1匹」釣れば限りなくお立ち台の可能性大。
釣れたバスのサイズで順位が少し変わるだけというなんともタフなトーナメントです。

しかも・・・。今回は直前プラクティスの金曜日は最高気温20℃オーバー!!
試合の土曜日は最高気温10℃前後でどしゃ降り・・・。
最終日の日曜日にいたっては霙、霰、雨、さらに強風と超バッドコンディション・・・。(涙)
手がかじかみ、ベイトタックルはクラッチを切ることも精一杯。

��日間、全く違った状況だった今大会も振り返ってみれば
��日間釣ってきたのは昨年同様2人だけ。
僕とTOP50の先輩・阿部進吾プロだけでした。


完全にサバイバルなトーナメントでしたが1日ワンバイト。
その貴重な瞬間を逃さずモノに出来たことが優勝に繋がりました。
高い集中力を試合中ずっと持ち続けることは今回のような試合ではほぼ不可能だったと思います。
��少なくとも僕は無理でした・・・。)


ではなぜバスを手に出来たのか??というとバイトチャンスというか・・・
��日の中でもバスが喰うタイミングというか・・・、状況の変化のときに神経を集中し
そのタイミングで自分が思うベストなアプローチを心がけた結果、釣れました。
事実、僕が釣ったタイミングで阿部進吾プロもバスを掛けてましたし
お立ち台でのインタビューでも阿部進吾プロは全く同じことを言ってましたね。

初日は雨が降るタイミングでそれまで見えていたバスに「アンクルジョッシュ・フィネスイール」
ダウンショットを投入し、喰わすことが出来ました。
僅かでも動かすと見切られるので全く動かさない ほっとけアクションで喰わすことに成功。


��日目は強風でサイトは不可能。風の強くなるタイミングでフィーディングバスを
スーパーロングキャストでナチュラルに喰わすことが出来ました。

これが優勝を決定付けた1200フィッシュ!!

これには少しキモがあり、風の強さとそれに伴う水の流れにルアーがマッチしなければ
おそらく、釣れませんでした。

釣ったルアーは「グロッキー」

今、発売されているモデルはフローティングなのですが
それにザップ社のウェイトボードを貼り、超スーパーデッドスローシンキングに調整し
それを風に対し、真横に投げラインスラックをひたすら出していって(おそらく50メートル以上)
岸に向かって弱ったベイトが流れていくことを演出したアプローチでした。

ただし、風がないと出来ないのがこの釣りの弱点です。


正直、今回の試合は釣ったではありません。「釣れました」です。



マグレなのかもしれません。たった1匹ですから。
しかし、今回得た経験は非常に大きかったと思います。
釣れない状況を打ち破るための自信。信じられるルアー。アプローチ。

結果論ですが、今回バスを手にしてきたマスターズのツワモノは
皆、「自分の釣り」や「自分しか釣れない魚」を持っているように思います。
「自分の釣り」を持っているプロはやっぱり強いということだと思います。


さぁ~、今年のトーナメントも最高のスタートを切ることが出来ました。
この勢い(勢いだけ!?)にのって次も頑張ります!!


タックルデータ

「グロッキー」用
ロッド:テクナGP 64SULJ(ミドストロッド)
ライン:スーパーFCスナイパー 3LB

「ダウンショット」用
ロッド:スーパーテクナ 63SULJ
ライン:スーパーFCスナイパー 3LB
ルアー:アンクルジョシュ・フィネスイール