第3戦・
「霞ヶ浦・北浦水系戦」を優勝という最高のカタチで終え
暫定年間ランキングも首位という追われる立場として迎えることとなった第4戦
「桧原湖戦」
ここ数年、確実にサイズアップしている桧原湖のスモールマウス。
また開催時期も8月30~9月1日と夏から秋に変わる時期のため
プラクティスでは釣ることはもちろん、複雑な桧原湖の地形の把握作業に大半の時間を費やした。
プラクティスで大事なのは「試合当日に釣れるサカナを予想して見えない個体を追うこと」
プラクティスでいくら釣っても、どれだけデカいサカナを釣っても何の意味は無い。
水位、水質、風、ベイトフィッシュの動き、ウィードの発育具合などなど
すべてを複合しながら予想し、練習する。
この地道な作業が試合本番で土壇場に追い込まれた時に勝敗を左右することが多い。
当たり前だけど、試合中は誰も助けてはくれない。信じるものは自分のみ。
年間チャンプという異様なプレッシャーがかかった状況だったが試合本番では
思いの外、平常心で戦えた。それもすべては練習からくる自信の賜物だったような気がする。
初日3750㌘で6位と好スタートを切り、2日目は少しウェイトを落とし3230㌘で13位。
2日間トータル順位は4位と上出来の予選だったのだが・・・
3日目は何が変わったのか?巻いて釣れていた個体が全く消えてしまった。
ここから歯車が狂いだし
「さらに上位を目指し、この試合の優勝を狙うのか?」
それとも
「年間優勝を意識して順位を落とさないように守りに入るのか?」
上位を狙うには「巻いて釣るしか無い」
守るには「スローなライトリグで拾っていく展開」
最終日は時間が短いため、時間的なプレッシャーも、のしかかってきた。
結局3日目は最後までどっちつかずな最低な内容の1日にしてしまった。
これまで、積み重ねてきたものは何だったのか?
試合が終わっても自己嫌悪に陥ってしまった。。
予選順位4位から最終結果は10位に踏みとどまり
暫定年間ランキングも首位をキープできていたことが唯一の救いだった。。
桧原湖での最低な1日から
「最終戦では絶対に自分の釣りをしよう。」と心に決め挑んだ。
その最終戦は四国は徳島県
「旧吉野川戦」
プラクティスも長期間、行ったわけだが全くと言っていい程いい手応えはなく
とにかく1日1匹というのが絶対条件。1匹釣れば次の1匹が目標という印象だった。
練習でこの手応えならば、試合本番ではもっと厳しくなることが容易に想像できたため
練習ではとにかく、「どこにルアーを投げるべきか?投げてはいけない場所はどこか?」
という試合で無駄な動きをしないための練習を行った。
それと同時にロッド・リール・ライン・リグ・フックっといったタックル面でもミスが無いように
最善の注意を払いながら選んでいった。
「釣れない試合で一番大切なモノは、折れない心」以外ない。
心が折れないように信頼できるタックルと自信のもてるスポットだけを選び
1投目からラストキャストまで、マシンのように同じリズムで繰り返すことが出来るメンタル。
そして、試合中に感じたことを思うがまま柔軟に方向修正出来るメンタル。
全ては強い気持ちを持ち続けられるか。だと僕は思っている。
そして、いよいよ最終戦を迎える。
最終戦では、
つり人社「Basser」さんがプレスで乗ってくれたので写真は少ないけど
本誌では臨場感たっぷりな内容で解説してくれているので気になる方は是非。
僕にとっても宝物になりました。
大会初日、とにかく1匹を目標に自信の持てるスポットだけを撃つラン&ガン。
厳しいのは十分、分かっていたけど、やっぱり厳しくお昼までノーバイト・ノーフィッシュ。
お昼すぎにようやくバイトがあるも、20センチほどのノンキーパー。。
何もなかったかのように再び釣り続けると、すぐにナイスキーパーがヒットするも
消波ブロック越しにアプローチしていたため、抜き上げ途中でポロリ・・・。。
正直「ワールドチャンピオンになるにはどれだけ過酷なんだ・・・」っと心の中で想っていた。
でも心は折れることはなく淡々とキャストを繰り返し
3度めの正直でなんどかナイスキーパーを釣り上げることが出来た。
結果、初日はこの1匹だけしか釣れなっかった。。初日順位は38位。
普通に考えると急ブレーキで追い込まれるところだったのかもしれない。
ただ、今思い出しても追い込まれた感はなく、むしろワクワクしていた。
理由はよく分からないけど・・・その時は不思議な感情だった。
そして2日目。今日は今シーズンの
「BIG DAY」っと自分に言い聞かせ
雨の中、自分の釣りを淡々とこなしていった。
結果的にはこの日も3バイト。
シャローカバーで約1300㌘と4㍍に沈む沈船で約1400㌘。
そしてシャローのブレイクで約700㌘をランディング直前でバラし。
2日目の結果は約2700㌘で11位。辛くも予選を25位でクリアできた。
周りで見ている方々はドキドキだったと思うけど、僕自身はワクワクしっぱなしだった。
本当に楽しく釣りができたことが結果に現れたように思う。
そして全てが決まる3日目。
開始早々からこの日もワクワク。スタート後すぐにシャローのブレイクで
1匹をキャッチし、そのまま、会場近くで粘るも何も起こることなく帰着。
2013シーズンのTOP50最後のサカナとなった。
最終戦の最終順位は22位。
終わってみれば、3日間でウェイインしたバスは4匹。
消波ブロック・シャローカバー・ディープの沈船・シャローのブレイクと
釣ったスポット、リグはバラバラ。
これはただ闇雲に釣りをしていったわけではなく、色んなシチュエーションに
合わせて釣っていった結果であり、まさに今シーズンの自分を象徴するような釣れ方だった。
その瞬間、その瞬間を釣っていくという柔軟な発想から行動に移せた結果だと思う。
「試合前から今日はこの場所で、このリグで。」なんてのは僕が理想とする釣りではない。
自分が追い求めてきたスタイルでこの結果を出せたことが一番嬉しいし
2013年という年が僕のスタイルに合ってくれた様に思う。
ここまで続けてこれたのも、僕一人のチカラではなく、多くの人達の支えがあったからに他ならない。
スポンサー各社をはじめ、ガイドゲストの方々、ファンの皆様、先輩プロ・後輩プロの皆様、友人、家族。
他にも挙げればキリがないほど多くの人達のお陰でTOP50という過酷なシリーズを戦い抜く事が出来ました。
本当に感謝という言葉以外ありません。
僕に関わる全ての方々に感謝申し上げます。
もっともっと成長出来るよう、皆様の期待に答えられるよう
釣りを通して、釣りの楽しさを伝えられるように精進していきます。
長く苦しく、そして最高の2013シーズン。 本当にありがとう。