2013年12月28日土曜日

「2013シーズン 総括」 前編。

早いもので今年も終わろうとしています。
大型台風の直撃などにより過去最長のシーズンとなった2013。
トレイル中は「なんて長く苦しいシーズンなんだ。。」っと思っていたが
終わってみれば、あっという間だった。
今となっては早く来シーズンにならないかなぁ。なんて思ったりも。。


今年の総括として長く苦しい、そして僕にとって最高の2013シーズンを
振り返っていこうと思います。
(長くなるし、ダメダメだったのでマスターズ・シリーズは省きます。 汗。。)


初戦はここ数年定番化している「高知県・早明浦ダム」
4月19~21日。春本番を迎えようとしているビッグリザーバー戦。


当然プリスポーンの個体が上がってくるであろうスポットを何箇所か見つけ
それらスポットのラン&ガンで走り回るいつもの僕の展開で戦った。

基本は各クリークで水温上昇とともに上がってくるブリッブリのビッグバスが狙いだった。
なので、陽が昇り水温が上がるまでは我慢の釣りで
ダウンショット・ミドストを中心にスローな釣りで陽が昇ってからはラン&ガンの
ペースを上げ、上がってくる個体を狙う戦略だったのでが・・・
結果論になるが、試合当日の天候の流れが時間が経つにつれて、水温低下し
季節も逆戻りとなった為、僕がメインとした「上がり口」は徐々にパワーダウンし
レンジ的にも一段下の「セカンダリー」っと言われるスポットにバスが集中し
今大会の上位陣はモノの見事にこれらのバスを釣ってきていた。

魚が少なくなっていくことを感じていながらも、試合途中で戦略を変えることが出来なく
早明浦ダム戦は14位。サイズに恵まれ、なんとか大崩れは阻止した一戦だった。



続く第二戦は久しぶりの九州。「福岡県・遠賀川」

季節的には6月7~9日とアフタースポーニングも季節だったが
数年前までの遠賀川のイメージとは全くかけ離れた釣れないフィールドコンディション。
原因は不明だが、ミッドスポーンとかアフタースポーンとかアーリーサマーとか
そんな言葉は皆無。(試合ではそんな言葉は全く関係ない。釣れるかどうかだけ。。)
季節感がなく、とにかく1匹1匹を丁寧に釣っていく試合となった。

決して広いとはいえない遠賀川。プラクティスを行ったイメージでは上流域では
比較的、アベレージサイズが小さい(250㌘~400㌘)が粘れば複数匹釣れるイメージ。
中流~下流域では数と狙うスポットは少ないもののアベレージサイズは大きく
(1キロ前後、2キロフィッシュの可能性もある)戦略が成績を大きく左右する試合展開となった。
僕の狙いは中流~下流域で1日3バイト・3キロが目標だった。
今思っても、紙一重な試合展開だったが、人一倍の練習量が土壇場に追い込まれた精神状態の
崩壊を阻止し、最後の最後まで魂の入ったキャストを続けることができ試合結果は4位入賞。
初日3匹。2日目も3匹。3日目は1匹。3日間で7匹しか釣っていないが、この試合でも
魚のサイズに恵まれた。(もちろん、狙っていないと釣れないサイズだけど。)

また、この試合ではただ一人、驚異的なスコアを出してぶっちぎりの優勝を飾ったプロがいた。
そう「沢村幸弘プロ」
誰もが把握している場所で、他人が釣っていた後に入っても魚を釣る技術。
エリア的にも比較的近くに居た僕には「沢村プロのルアーだけをバスが選んで喰っている」
まさに、そんな感じに見えた。本当に。。

遠賀川戦では4位と良い成績に思われるかもしれないが、1位と4位の差は数字だけの差ではなく
久しぶりに良いモノを見せてもらったし、感動すらした。
競技者である以上、常に敵だし、勝たなければいけない立場なのは当然だが
トーナメントでは自分には感じ取れない釣りをマザマザと見せつけられたりする。
それも目の前だったり、自分が通したスポットであったり・・・
そして試合後には投入していたルアーまでもが僕と同じだったことを知らされる。。
(ルアーはスイミーバレット3.8のネコリグ)
それを知った僕は・・・この先はご想像にお任せします。

「プロとしてギャラリーもメーカーも地元アングラーも。そして同じ試合で戦うTOP50選手をも
魅了した完璧なまでのパフォーマンスだった。」

未知の世界を見せつけてくれた沢村プロには本当に感謝。



続く第三戦は茨城県・「霞ヶ浦・北浦水系戦」
開催は7月20~22日と季節的には夏本番を迎える時期だったが
季節外れの寒波。というか涼しい状況。そして初日は北東風ババ荒れによる「中止」
TOP50では中止は稀で、初日キャンセルが湖のコンディションをリセットし選手全員が
イーブンスタートとなった。

正直プラクティスでは釣れ釣れだった。1日15匹ほど釣った日もあったり・・・
むしろ釣れ過ぎたことで引き出しが増え、戦略を整理することが大変だったが
初日が中止となったことで、釣っていたバスたちがどこに動くのか?
アジャストしていくことに重点をおいて、2日目を戦った。

シャローからディープ。アシやドッグ、石積み、浚渫、消波ブロック、杭、ブレイクと
とにかく広く早く探っていき、それなりにどこでもバスは釣れた。
ただ、分かったことはシャローではサイズが恵まれず、唯一サイズが良かったのが「杭」だった。
初日は5位スタート。5匹の内2匹が杭の魚で共にキロアップ。

2日目は昼前から「杭」パターンにシフトし結果的に5匹とも杭の魚で揃い
2日目はトップウェイトをマークし悲願であったTOP50初優勝を飾ることが出来た。


そして三戦を終えて年間暫定ランキングも首位に踊り出ることが出来た。
この後、「JBワールドチャンピオン」という見えない大きなプレッシャーとの戦いが始まった。



後編に続く。。